Pineを使おう!

Pineのメリットとは?

telnet ベースでアクセスできるので特別なソフトが要らない
MewなどEmacs系のソフトと比べてユーザーインターフェースが直感的(マニュアルなしで初心者でも操作可能)
メールの保存もLinux上なのでVirus対策が簡単
Cannaを使って漢字を入力できる。(シフト+スペースで漢字入力モード)つまりX端末なら海外からでも入力可能
WindowsのIMEを使っても漢字入力可能
(teratermの場合、漢字入力設定を入出力ともEUCにする必要があります。)
qmailでも利用可能

てな理由でPineを使っています。

Pine4.33もありますが、一応日本語可らしいが、Subjectに日本語は使えない(?)

Pine日本語化プロジェクトも休止状態のようで、Pine+日本語パッチ版も3.96以降出ていないようです。
この日本語パッチも最近のOSではコンパイルエラーになってしまうようで
ホントは、最新版の4.33の日本語化を考えた方がいいのだろうけど、そこまでハックしている時間も無いので
pine3.96lj1.1b7日本語版をベースにしたコンパイル法を紹介します。

必要なもの
ここでは、RedHat7.2,(6.2 for sparc),Vine2.1.5で行っていますが他のバージョンでもOKだと思います。
日本語入力にCannaを使うのでCanna関連のRPMは全てインストールしておいてください。

pineの日本語化パッチ  pine3.96lj1.1b7.tar.gz
それに対応するpine   pine3.96.tar.gz
自家製パッチ pine3.96forRedHat.diff.gz

ビルドの方法
カレントフォルダに3つのファイルを入れておきます。

pine3.96lj1.1b7.tar.gz
pine3.96.tar.gz
pine3.96forRedHat.diff.gz

解凍方法

tar xvzf pine3.96.tar.gz
cd pine3.96
tar xvzf ../pine3.96lj1.1b7.tar.gz
patch -p1 < pine3.96lj1.1b7.diff
gzip -d ../pine3.96forRedHat.diff.gz
patch -p1 < ../pine3.96forRedHat.diff

コンパイル方法

./build lnx

とすると、
binのフォルダ内に
bin/pine
bin/mtest
bin/imapd
bin/pico
bin/pilot
が完成します。
pineのインストールは、出来たバイナリをフォルダに移動するだけで完了です。
RedHat7.2の場合、英語版のpineは、/usr/binの中にあるので

cd bin
cp pine /usr/bin/pine

とするだけです。


qmailで利用するためのTips

qmailでは、メールの保存は、/var/spool/mailではなく
~user/Mailboxに直接配送されます。
pineは、一度起動すると、そのユーザーディレクトリに.pinercファイルが生成されます。
この.pinercファイルの中のinbox-pathをMailboxとすれば、qmailで使用できるようになります。

#Path of (local or remote) INBOX, e.g. ={mail.somewhere.edu}inbox
# Normal Unix default is the local INBOX (usually /usr/spool/mail/$USER).
inbox-path=Mailbox

それと.pinercの中の文字コードの設定も忘れないようにしておいてください。

# Reflects capabilities of the display you have. Default: US-ASCII.
# Typical alternatives include ISO-8859-x, (x is a number between 1 and 9).
character-set=ISO-2022-JP